当院でインプラントを行わない理由 (10)
口・歯 診療のこと
歯科治療におけるインプラントは、本当に必要な場合にだけ使用するものです。むやみに使用するものではありません。私の経験上、インプラントが必要な人は500人に1人程度ではないかと思います。そのくらいの頻度なのです。
しかし、実際にはもっとたくさんの患者さんがインプラント治療を行っています。そして、すすめられるがままにインプラント治療を行った患者さんは、後になってから困ることも多くあるのです。例えば、10本ある指のうち「1本切断します」と言われたら、治せる医者を懸命に探すのではないでしょうか。ところが、歯の場合は「抜歯ですね」と言われても、あまり悩まず抜歯に同意している人が多いのです。
抜歯になってしまう前に、ぜひ相談してほしいと思います。抜歯してしまってからでは、どうにもなりません。当院は、歯科保存法の一つである3MIX-MP法(R)の認定医院として非抜歯・非抜髄に取り組んでいます。
(2024年3月執筆)