ブルガダ型心電図と言われたら?
成人 診療のこと
健康診断などの心電図検査で「ブルガダ型心電図」や「ブルガダ症候群疑い」などの所見があり、精密検査をすすめられることがあります。ブルガダ症候群とは心電図にブルガダ型という特徴があり、命に関わる危険な不整脈により突然死を起こす、東洋人男性に多い疾患です。この病気と診断された場合は、不整脈が出たときに治療するための機械を体に入れます。
ブルガダ型心電図は健康診断などで男性の約2%に見つかりますが、治療が必要なブルガダ症候群と診断されるのは、その中の数%といわれています。つまり、ブルガダ型心電図を指摘されても、ほとんどの場合は心配する必要はありません。
ブルガダ型心電図にはいくつかの種類があり、それぞれで注意する度合いが違うため、診断には専門的な知識が必要です。もし健康診断などで指摘されたときは、循環器(心臓病)の専門医に相談するのが良いでしょう。
(2022年8月執筆)