インプラントは所詮人工物(2)
口・歯
インプラントは本来生まれつき歯が無い人のための物です。乳歯が生え替わらない人がまれにおり、そのまま成長すると顎とのサイズが合わなくなり自然に抜けてしまったり、磨耗したりして保存困難になることがあります。そのような人のために開発された医療器具なのです。このような場合では、骨が成熟した20歳過ぎにインプラントを薦めることがあります。
インプラントの利点は割愛しますが、欠点は、使用するチタンはフッ素で錆びる・電磁波を集めるので心臓に影響が出る恐れがある・しっかりとしたメンテナンスを行わないとならない(メンテナンス費用が自費診療)などです。また、歯根膜が無いので食感を感じにくく、咬合がずれ骨破壊になる恐れもあるので、強くかめないよう調整をします。これを怠ると腰痛・肩凝り・頭痛など思わぬ所に症状をもたらす場合もあります。私は極力インプラント手術は避けるべきだと思い、診療にあたっています。
(2021年2月執筆)