神経を取った(抜髄した)のに歯が痛い
口・歯
歯の神経を取ると歯痛は止まると思う人がいますが、そうではありません。神経を取ることで染みなくなるだけです。むしろ歯を大きく削ることで歯が本来備えている機能を失うので、神経は取らない方がいいのです。
神経を取られた歯は約70%が再治療になります。それは何故か? 抜髄(神経を取る)時に感染するからです。どの歯科医師も感染しないように消毒を徹底していますが感染してしまうのです。感染ポイントは、(1)口の中は細菌だらけで唾液で濡れている (2)削るときに水が出る (3)うがいをすることがある (4)口を閉じることがある (5)咽せることがあるなどです。
どうしてもの場合には、ゴムシートを貼り、拡大鏡で確認をし、使い捨ての器具を使用することで感染を最小限にできますが、それでも感染します。30%の症状が出ていない歯は、体内の防御力が菌に勝っているからです。当院では3MIX-MP法(R)で抜髄を防いでいます。歯の神経は取ってはいけません。
(2020年12月執筆)