便秘
ペット 下腹部 胸部・腹部
ペットは人と違って、排便した後に自分で処理せず飼い主さんが処理するので、回数や頻度、量などは目につくと思います。排便体勢を取っているのに便が出ていない、悲痛な声をあげながら排便している、食欲が低下しているときには特に注意が必要です。
便秘という言葉の明確な定義は難しいですが、出せるべき便が何らかの理由で出せなくなってしまっている状態のときには治療が必要です。便秘の主な原因として前立腺腫大や腫瘍、会陰ヘルニアなどによる狭窄、肛門や腰の痛みで排便困難、重度脱水などがありますが、原因や程度によって治療は異なります。特に猫では浣腸が必要になるほどの便秘を引き起こすことが多く、浣腸は精神的にも身体的にも大きな負担になるので、原因治療や日々の管理は非常に重要です。食事や下剤、腸薬などでコントールしますが、毎日の管理になることも多いので、獣医師とよく話し合いましょう。
(2020年11月執筆)