症状から見る疾患「痒み」
ペット
痒いときのサインはさまざま。掻く・舐める・かむ・擦り付けるなど、これら掻把行動が続くと皮膚に炎症が起き、炎症反応によって作られた物質が脳を刺激すると再び掻把行動を起こすため、次第に皮膚の「バリア機能」が損なわれていき、痒みの悪循環が続きます。
痒みを起こす病気には、感染症やアレルギーがあり、その他に脂漏症などの体質の問題、精神的なもの、腫瘍、免疫病などがあります。感染症は、細菌やカビの仲間、ノミや疥癬(ヒゼンダニの寄生)が原因になることがあります。アレルギーには、ノミアレルギー性皮膚炎や犬アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどがあります。最近、アレルギーなどの激しい痒みに対応する薬品が発表され、とても良い結果が期待されています。
痒みは原因によって治療法が違うため、痒みのサインが見えたら早めに病院に相談してください。
(2020年1月執筆)