避妊手術
ペット 診療のこと
避妊手術は雌に実施する手術で、一般的に行われるのは卵巣と子宮両方を摘出する手術です。避妊手術も去勢手術と同じように、長い間一緒に過ごす家族として、また本人のためにも実施するメリットは非常に大きいです。
最大のメリットとしては、高齢になってから非常に多くなる病気を抑えることができる点が挙げられます。具体的に言うと、子宮蓄膿症や乳腺腫瘍は発生率が高い病気です。特に乳腺腫瘍は、避妊手術を行った時期によって発生率が大きく異なり、3回目の発情が来るまでに行うと発生率は大きく低下すると言われています。
また、季節や品種、飼育環境によりますが、犬では6~15か月、猫では6~9か月で性成熟に達し、初回の発情が来ると言われています。このデータを参考にその子の成長具合、生活環境や行動の状況を総合的に見て、避妊手術の時期を決めることが多いです。まずは動物病院までご相談を。
(2019年10月執筆)