口呼吸の弊害と歯並びの関係(5)
口・歯 診療のこと
医療安全を考えた予防歯科。長期耐久性longevityな、お口の中の安全を目標にした治療を受けましょう。口呼吸は全く意識しないで行っている場合がほとんどです。幼少期、鼻の奥のアデノイドリンパがアレルギーや、カゼなどの鼻炎で肥大になったり、鼻の気道粘膜がうっ血している状態では、無意識に鼻が詰まっています。そのため脳は酸素不足を感じ、無意識に口からの呼吸を指示して、舌位置を下顎の中に押し下げて呼吸量を確保しようとします。舌筋も、この低位にあるポジションの方が筋力を使わず楽なのです。
長時間舌が低位ポジションにある状態が、喉の舌根部の気道を狭くすることになり、さらには、喉の狭窄状態を広げるために、顔を前方に出す姿勢、ストレートネックが猫背姿勢を作り出します。猫背姿勢は、舌の位置を正しいポジションに戻し、鼻呼吸をしないと治りません。キーワード「アデノイド顔貌」で画像検索をしてみてください。
(2019年6月執筆)