糖尿病こそ、万病のもと
血液・血管 診療のこと
糖分は重要なエネルギー源ですが、血液中の糖分が増え過ぎてしまうのが「糖尿病」です。食事から取り入れた糖分は血液中に吸収され、その糖分を体の隅々の細胞に運び込む働きをするのがインスリンという物質ですが、このインスリンが減ったり、働きが悪くなったりすると糖尿病になります。
糖尿病の症状は喉の渇きや体重減少などですが、全く症状が無いことも多くあります。糖尿病が長期間続くとさまざまな合併症が起きます。腎臓の合併症は血液透析の原因として最多ですし、目の合併症は失明の2番目に多い原因です。また動脈硬化を悪化させ、心筋梗塞や脳卒中の原因にもなります。どの合併症も命に関わったり、生活の質を極端に落としたりするものばかりです。
糖尿病の検査は血液検査などで比較的簡単にできます。血縁に糖尿病患者がいる人や太り気味の人は特に注意が必要ですので、定期的に検査をしましょう。
(2019年6月執筆)