「何かあったら」ではなく、ある前に診てもらう
予防 口・歯 診療のこと
多くの人が、お口に何かしらの悩みやトラブルを抱え歯科医院へ行く人が多いのではないでしょうか。歯や歯茎の痛みは耐え難く、辛いものです。時間とお金をかけて治療に通い、ようやく解消した悩みやトラブルも、そのままの生活習慣では再発する可能性が非常に高いのです。そうならないために、事前の予防が大切ですし、痛みが伴うほどトラブルが大きくなる前に処置をされるのが一番です。むし歯でも歯周病でも毎日のお口のケアができていないことが主な原因なので、治療を一つのきっかけとして、お口のメンテナンスを定期的に受ける習慣づけをしてみましょう。
お口の状態は歯磨きなどのセルフケアと、定期的なプロによるケアで保たれます。セルフケアでは磨きにくい場所は歯石などができやすく、そこがむし歯の好発場所であることが多いのです。また歯と歯茎の間もしっかりとケアしないと歯周病になってしまいます。予防歯科のために歯科医院に通うよう、習慣づけることがご自身の歯を長持ちさせる一番のコツです。私たち歯科医師も治療終了後に「何かあったら連絡してください」と患者さんに伝えるのではなく、「次回は〇〇に来てくださいね」と伝えるべきだと考えます。年末に近づき忙しい時ですが、半年以上歯科医院に行ってない場合は健診に行ってみてはいかがでしょうか。
(2018年11月執筆)