風が当たっても痛い「痛風」
診療のこと
「痛風」は誰もが一度は耳にしたことがある、いかにも痛そうな名前の病気です。痛風とは、血液の中の尿酸という物質が増えた状態が長く続き、関節に尿酸の結晶が溜まり、これが炎症を起こす病気で、関節が赤く腫れて激痛を起こします。
痛風になる関節は主に体温の低い体の末端の方に多く、大部分が足の親指の付け根や足首などです。痛風にならないためには、何と言っても尿酸値を高くしないことです。尿酸値が高くなる理由は体質的なもの、肥満など生活習慣によるもの、利尿剤などの薬によるものなどさまざまです。高尿酸血症がある場合は食事に気を付けて、脱水にならないように十分に水分補給をするなど注意が必要です。
痛風を起こしたことがある人や高血圧など他の生活習慣病がある人は、尿酸値によっては、薬による治療が必要な場合もあります。尿酸値が高いと指摘された場合は、主治医に相談してみましょう。
(2018年11月執筆)