歯を抜いたり削ったりしてはいけない(3)
口・歯 診療のこと
歯痛が起きた虫歯状態(C3)は、治療をすると神経を取る(抜髄)のが当たり前だと思っていませんか? 実はそうではないのです。どうしても神経を取らなければならない症例は、事故や外傷で歯冠破折し神経が露出した時で、虫歯の治療で歯の神経を取ることは殆ど行いません。
多くの人が歯痛で来院するので抜髄に同意してしまうのでしょうが、その時のしみる症状が消失しただけで、実は来院時よりも削られた分だけ、虫歯は広がったことになるのです。よって既に神経を取られた歯は徐々に悪くなり、再度の根の治療になるだけに止まらず抜歯になりかねません。
ではどうすれば良いのか? 虫歯の場合も第一段階は削らず内科的(薬)で治すのです。殆どの虫歯はこれで治療が完了し、通院回数が減り、お金と時間と歯を守れるのです。当院で行っている3MIX-MP法®は、歯を抜いたり削ったりしない内科的歯科治療法です。
(2018年7月執筆)