エイジングとパフォーマンスアップ (2)
口・歯 診療のこと
口呼吸をすることで、かみ合わせは少しづつ変化し幅の狭い歯列に。学童期にしっかりかむことができなくて舌筋力の発達も弱く、小さい顎で歯列が内傾したまま成人になり、口の中を診ると舌で一杯。舌足らずや滑舌が悪い、舌背の横に歯跡があるなどの場合は、歯並びを非抜歯矯正で治し、口周囲筋のトレーニングも受けましょう。
顎が小さいまま20年が過ぎると、40歳頃には睡眠時無呼吸症を発症したり舌がんなどに…。無意識に口呼吸をしている場合、上咽頭を空気が流れず、脳下垂体の冷却不足からホルモンバランスも悪くなり代謝不全に。奥歯が内傾し繊維質食品をかめず、早食い・飲み込み癖で唾液分泌も少なく、体の老化が早まり、神経の成長まで悪く、肌荒れも進み、舌根が気道にはみ出て狭くなり、顎を出して猫背で呼吸をするようになり、脊椎・腰の異常、脳機能の低下も! 体調不良や体の硬い人は、ぜひかみ合わせをORT検査しましょう。
(2018年3月執筆)