低温やけど
季節の注意 皮膚
毎年冬になるとカイロや湯たんぽなどでやけどを起こす患者さんがいます。やけどは一般的には火や熱湯などかなりの高温によって起こるものですが、カイロや湯たんぽなどは40〜50度位の温度でも起こることがあり、これを低温やけどと言います。症状としては皮膚に水疱ができ、ひどい場合では皮膚が死んで白くなることもあります。
低温やけどは、熱さを強く感じないため、同じ皮膚の場所に長時間当ててしまうことによって起こります。そのため皮膚に触れている時間が長く、通常のやけどより損傷が深くなることがあります。
湯たんぽは寝る前に寝具の中を温めるだけにして、寝る際に寝具の外に出すようにしましょう。カイロに関しては直接皮膚に当てず、就寝時には使用しないようにしましょう。また、ホットカーペットやコタツなどでは、電気をつけたまま就寝しないなどの予防が大切です。
(2016年2月執筆)