犬と人の社会 (2)
ペット
本来、犬の社会では自分の階級というものがあり、一番心が安定するのは強く一貫性のあるボスに従っているときだといわれています。逆に、ボスは群れを守らなければいけないのでストレスがたまり続けます。つまり、家庭では犬ではなく飼い主がボスになりましょう。
難しいのは、必要以上に押さえ込んだり強い態度をとったりすることが、恐怖をあおって関係性の悪化につながってしまうことです。多頭飼いや留守番などでフラストレーションがたまり、それどころではない、元来の性格上、一般的な方法では難しいなど、犬との関係性について一本化して話せるものではありませんが、犬の特性を理解し、考えながら一緒に社会の中で生活していくことが重要です。
食事を与えて安心できる寝床を用意してくれ、ストレスなく一緒に遊ぶことで楽しく本能を発散させてくれて、病気にならないように予防してくれる、犬にとってそんな頼りがいのあるボスを目指しましょう。
(2024年8月執筆)