スマホ内斜視
目 診療のこと
内斜視とは眼の位置が内側に寄ることです。最近若い世代で、もともと斜視はなく遠視もないのに内斜視となることがあり、スマホ内斜視と呼ばれています。スマートフォン、ダブレットなどのデジタルデバイスを長時間使用することで眼の位置が内側にずれ、物が2つに見えたり、眼精疲労・頭痛・肩凝りなどを生じたりするようになります。
近くを見る際に、両眼とも寄り眼になるのは正常です。しかし、長時間それを続けることで、近くを見ていないときも寄り眼が治らず内斜視となっていきます。内斜視を発症してからでも、デジタルデバイスの使用を中止すれば戻ることもありますが、半数以上は治らず、治らない場合は手術などが必要となります。
日頃からスマホなどを使用する場合、眼を近づけないと見えにくいかもしれませんが、内斜視予防のためにも30cm以上離す、30分に1回は5分ほど休憩して遠くを見る、使用時間をなるべく短くするなどを心掛けてください。
(2024年6月執筆)