在宅における入浴環境を整える
シニア 診療のこと
健康なときには不自由なく入浴することができますが、高齢者や障がい者になり、身体の状況として介護やサポートが必要となった場合、自宅での入浴時には浴槽への移乗など多くの過程と大きな動作が要求されます。
在宅における入浴では、特に動作の負担や介助の負担が大きくなる場合があります。脱衣場所への移動、脱衣動作、洗い場への移動、洗体・洗髪時の姿勢保持、浴槽への移乗(立ってまたぐ、座ってまたぐ、リフト利用など)、浴槽内での立ち座りといった工程ごとに、それぞれ必要な住環境などの物理的整備が重要となります。また、入浴介護に必要な体制などの人的整備や環境調整がより必要となります。
在宅での入浴が難しいと予想される場合は、デイサービスなどの活用も検討することが大事です。相談窓口には、理学療法士や作業療法士などのセラピスト、ケアマネージャーなどが適任です。
(2024年4月執筆)