小児の花粉症
アレルギー 子ども 季節の注意
すでにスギ花粉が大量に飛散しており、つらい症状に苦しんでいる花粉症患者さんも少なくありません。以前は花粉症が少ないと思われていた小児も例外ではなく、3歳の幼児でも目を真っ赤に腫らし、鼻汁・くしゃみ・鼻閉などの典型的な花粉症症状を訴えるケースを認めます。
治療は花粉の回避(マスク+眼鏡+帽子着用、外出を最小限にするなど)と薬物療法(抗ヒスタミン薬、ステロイド点鼻薬、目薬など)が主な手段となり、これらの対症療法で何とか花粉症シーズンを乗り切るしかありません。一方で、すでにスギ花粉症に対する舌下免疫療法を行っている患者さんはスギ花粉症シーズンに入っても症状が軽く、日常生活が送りやすい人が多いように思います。
今シーズンは花粉症がつらいと思っている人は、舌下免疫療法を検討してみてください。なお、この治療法は治療開始時期に縛りがあるため、専門機関に相談してください。
(2024年3月執筆)