在宅医療のゴールは?
診療のこと
在宅医療で提供される医療は治し支える医療であるといわれています。治す医療のゴールは疾患の治癒であり、一方、支える医療のゴールは当事者の意思に沿った医療です。これまで主に病院で行われてきた新規治療を、在宅療養下で提供する時代が到来するともいわれており、現在でもすでに実施され始めています。
在宅医療医の使命は、「重い障害を持つ人や暮らしにくさを持つ人、医療にアクセスできない人、命の問題に直面する人たちに、家や地域において優先的に関わることである」と在宅医療学会では定められました。これらを実行するには、(1)プロフェッショナリズム、(2)継続的支援、(3)包括的支援、(4)家族の支援と療養環境の調整、(5)地域に根差した活動、(6)在宅医療の質向上への貢献などが必要とされています。
地域に根差す在宅医療は第3の医療として欠かせないものとなっています。
(2023年7月執筆)