発作
ペット 診療のこと
「発作」という言葉は、非常に曖昧で人によって想像している状況が大きく異なるので、正しく把握するために擦り合わせることが必要になります。脳などの中枢神経の異常からくる痙攣発作、心臓などの循環器の異常からくる失神発作、人でいう喘息のような呼吸困難の発作など、それぞれ細かく考えると症状は異なりますが、全て「発作」という言葉で表現できてしまいます。
発作は、病院に着いたときにはすでに収まってしまっていることも多く、説明に苦慮することもあるでしょう。しかし、どの発作が起きたとしても自分のペットの様子がおかしかったことは間違いありませんので、普段と何が違うのかの認識を獣医と共有できるかどうかが重要です。
発作が収まるまでの時間や体の動き、意識の有無や眼振、今までの健診結果や持病の種類などはまず欲しい情報で、余裕はないと思いますが、できれば動画などが撮れると共有がスムーズです。
(2022年5月執筆)