少し歩くと息が上がる?
成人 血液・血管
動いたときに息切れがする病気はありますが、若い人から高齢者までよく見られる原因が「貧血」です。貧血とは、血液に含まれる血色素(ヘモグロビン)と呼ばれる酸素を運搬する物質が少なくなった状態です。血色素が少なくなる原因はいろいろありますが、最も多い原因はヘモグロビンの原料となる鉄分が不足することです。
貧血というと頭がふらつく症状を思い浮かべますが、そのような症状が出ることはほとんどありません。多くの場合、病状はゆっくり進行するため症状を感じないことも多いのですが、階段を上がったときなどに以前より息切れや動悸を強く感じたり、何となくだるさを感じたりします。貧血のタイプによって対応や治療は異なりますが、貧血の有無や程度は血液検査をするだけで比較的簡単に分かります。気になる症状がある場合は、主治医に相談してみると良いでしょう。
(2021年12月執筆)