コロナ下における自宅勤務と健康
予防 感染症 時事
コロナ下において自宅勤務が増え、通勤で歩行していた人の運動量が極端に減っているという報告があります。1日の座位時間が9時間を超えると死亡リスクが上がる可能性が指摘されています。世界中で日本が最も座位時間が長いとする国際比較研究もあります。30分以上連続する座位行動によって、2年後にはメンタルヘルスが悪化しやすいとも言われており、また3年後のメタボリックシンドロームの発症に影響を及ぼすとも報告されています。
自宅においても、エコノミー症候群のような死亡事例の発症を予防するためにも、30分に1回は立ち上がり、短距離でも歩行したり、階段段差などでつま先立ちを10回程度行ったりして、ふくらはぎの伸展収縮を行いましょう。体幹下肢のストレッチや肩甲骨を中心とした両肩上下運動、回旋運動も非常に有効です。個人任せではなく、会社側の自宅勤務中の健康管理体制の構築も重要となります。
(2021年10月執筆)