誤嚥のサインに要注意
シニア 耳・鼻・喉
嚥下性肺炎を起こす大きな原因の一つは飲み込むときに使う筋力の低下です。嚥下機能は誰でも年齢とともに衰えていきます。脳梗塞や脳出血後の人が嚥下に苦労するのは多く見受けられるところですが、脳や神経の疾患がなくても、食事中の咳払いが増える・むせやすくなる・唾液が喉にたまる・喉に詰まる感じがするなどの症状は誤嚥の前兆かもしれません。
簡単にできるテストの一つに反復唾液嚥下テストがあります。30秒間に何回唾液を飲み込めるかを数えてみてください(喉仏がしっかり上下していなければいけません)。
若い人は10回以上できますが、60歳代以上になるとかなり回数が減少する人がいます(3回未満は嚥下障害の疑いが強い)。意識して幾度も唾を飲み込み嚥下運動する・できるだけ声を出すようにする・首の筋肉を強化するなど、日頃から心掛けましょう。
(2020年3月執筆)