危険です。ヒートショック
シニア 季節の注意
ヒートショックとは、急激な温度変化が体に悪影響を及ぼした状態を言います。日本気象協会がヒートショック予報を出すなど最近注目されています。これは年間死亡者数が1万9千人と多く、さらに増加しつつあるからです。中でも高齢者が寒い冬の入浴時に起こす例が多発しています。温度差による体表血管の収縮や拡張に伴う血圧の変動が、重大な結果を招くのです。高血圧や糖尿病、循環器疾患のある人だけでなく、入浴でのぼせやすい、軽くめまいがする人も要注意です。
対策として入浴前に風呂場と脱衣所をシャワーを出しっぱなしにしたり、ヒーターで温めておく。そして入浴は飲酒後を避け、脱水に備えて水を飲む。かけ湯を充分にして、湯船に浸かるのは度以下で10分以内、出る時はゆっくり立って暖かい場所で体を拭く。
「そんなことは分かっているし、気を使うのが面倒」。でも寒い期間は気にしましょう。
(2018年12月執筆)