ACPって知っていますか?
シニア 診療のこと
アドバンス・ケア・プランニング(ACP:Advance Care Planning)とは、患者さんを中心に、家族や親しい友人、医療従事者、ケアスタッフが現在の病気だけでなく、自ら判断ができなくなる場合に備えて、患者の意思決定を支援する過程(プロセス)のことです。簡単に言うと「もしものための話し合い」です。超高齢社会を迎え、最近は「エンディングノート」や「終活」という言葉を耳にするようになりましたが、これらもACPの中に含まれるものです。
「もしもの時」に自分がどのような治療・ケアを受けたいか、受けたくないか、自身の希望や価値観などを具体化することを目標にします。遺言状はACPの一部ではありますが、遺言状との大きな違いは、ACPは自分一人だけでは成立せず、自分の意思を引き継いでくれる、信頼できる人を決めておくことが必要です。
次回以降、ACPについて具体的に説明していきます。
(2018年9月執筆)