再発性角膜上皮びらん
目 診療のこと
再発性角膜上皮びらんとは、朝起床時に突然目が痛くなり、涙が出て充血する病気です。軽ければお昼頃にはだいぶ症状が改善しますが、重症な場合は、数日しても痛みがとれない場合があります。
角膜の表面が以前深く傷ついたことがあると(紙で目をこするなど)、その時はいったん治ったものの、角膜の上皮(表面の膜)の接着が悪いため、朝、目を開ける時に表面の膜が再びはがれて痛みが出るということが、しばらくたってから起こります。大抵は自分でも傷つけたことを忘れていることが多いです。
治療は傷を治す点眼薬を使用しますが、なかなか良くならない場合はソフトコンタクトレンズをしばらく装用して、上皮の接着が強くなるのを待ちます。良くなった後はコンタクトの装用をやめますが、日中は傷を治す点眼薬、夜は眼軟膏を入れて寝るなどの治療の継続が再発予防には必要です。
(2018年3月執筆)