インフルエンザ予防接種
予防 季節の注意
インフルエンザは免疫が充分にできていない学童以下の小児に発症することが多く、ウイルスの感染力が強いために、容易にクラス中に広がります。小児の感染は家族に広がり、さらに高齢者に感染し重症化することがあるのです。
我国では学童にワクチンを集団接種していました。これほどに大規模な集団接種は世界でも例がなく、その有効性が認められています。しかし、インフルエンザワクチンの副作用は他のワクチンに比べ少ないもののゼロではなく、この稀な副作用のために任意接種となった経緯があります。実際に集団接種中止後、インフルエンザの合併症による高齢者重症例が、増えたと言われています。
インフルエンザワクチンを接種しても100%予防することはできませんが、羅患しにくくなり、感染しても重症化を防ぎます。また、ウイルスを自己の体内で処理し、家に持ち込まないことにも役立ちます。
(2017年9月執筆)