血液検査どうしてするの?
ペット 血液・血管
血液の中には多くの情報があり、細かく分析することで病的状態にあるのか、正常な状態にあるのか我々獣医師が判断します。参考基準値があり、その中にあればほぼほぼ問題は無いと思います。
健康診断などで数値を見る機会も多くなり基準値を超えると心配になると思います。しかし、健康診断での血液検査と病的な状態での特殊な検査項目とは分けて考えましょう。一般的にはスクリーニング検査といい病気を見つけるためのふるい分け検査だと考えてください。
ところが、いろいろな病気の中には血液検査では異常を示さないものもあります。特に腫瘍性疾患などでは、末期に各臓器の機能に障害を起こして初めて異常値となることがあります。
検査それぞれに得意・不得意がありますので、レントゲンやエコー検査、MRI検査、病理組織学的検査などを駆使して、病気の本質を見つけることが大切だと思います。
(2017年4月執筆)