アトピー性皮膚炎の付加的治療法
アレルギー 子ども 皮膚
アトピー性皮膚炎は通常の治療でほとんどがコントロールできますが、治療に抵抗する場合もあります。そのような場合、基本的な治療に加えて付加的治療が試みられることがあります。わが国のガイドラインでは以下のような療法が紹介されています。(1)紫外線療法:NB-UVB療法は有効な場合があるが、皮膚科専門医での実施が基本です。(2)漢方薬:東洋医学の概念を取り入れた治療で、十味敗毒湯・消風散・柴胡清肝湯などいくつかの薬剤が紹介されています。(3)n-3系多価不飽和脂肪酸:EPA・DHAなど魚油に多く含まれます。(4)心身医学的アプローチ。(5)代替療法・紫外線療法:鍼灸・温泉・アロマテラピー・海水浴など。(6)プロバイオティックスとプレバイオティックス:腸内細菌叢の研究が進み食品の有効性が報告されています。これらはあくまでも付加的治療法であることを忘れないでください。
(2016年2月執筆)