小児のスギ花粉症
子ども 季節の注意
今年はスギ花粉飛散量が例年に比べて非常に多く、つらい症状に苦しんでいる花粉症患者さんも少なくありません。以前は発症が少ないと思われていた小児も例外ではなく、3歳の幼児でも目を真っ赤に腫らし、鼻汁・くしゃみ・鼻閉などの典型的な花粉症症状を訴えるケースを認めます。
治療は抗原回避(マスクや眼鏡など)と薬物療法(抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、ステロイド点鼻薬、目薬など)が主な手段となり、これらの対症療法で何とか花粉症シーズンを乗り切るしかありません。
一方で、すでにスギ花粉症に対する舌下免疫療法を行っている患者さんは花粉症のシーズンに入っても症状が軽く、日常生活が送りやすい人が多いように思います。今シーズンは花粉症がつらいと思う人は、舌下免疫療法を検討してみてください。治療開始時期や年齢制限がありますので、詳しくは専門機関に相談してください。
(2023年3月執筆)