寄生虫という生物 (1)
ペット 予防
一般に自然界において、ある生物が他の生物の体内・体表面で一時的、あるいは持続的に生活し、利益を受けながらも一定の害を与えて生活する現象を寄生といい、その生物を寄生虫といいます。これは特別な生物というわけではなく、私たちと同じく成長・成熟し、子どもを作って種を存続させています。
しかし、寄生虫はその宿主の生活に依存しなければならず、成長段階によって、生活している場所も違うので、ライフサイクルがあまりに多種多様で一括りにすることができません。それぞれのライフサイクルを理解し、それを対策することが寄生虫の診断や治療には重要です。従って、個々の生活によっては寄生虫を対策しない限り寄生される可能性が大いにあります。フィラリアやノミ・マダニなどは典型例といえるでしょう。
現代社会ではリスクは減ってきましたが、過酷な環境にいた保護犬・猫は必ずチェックを受けましょう。
(2022年3月執筆)