体にできものがある!(1)
ペット 診療のこと
近年、自宅で過ごす時間が長くなったことでペットと触れ合う時間も長くなり、グルーミングや撫でているときにいろいろ気付くことがあるかもしれません。その中でも、体に「できもの」があるという相談がよくあります。「できもの」は、さまざまなものの可能性があるので、今回は大枠で「できもの」に対する考え方を話していきます。
その「できもの」が放っておいて大丈夫なものなのか、治療が必要なものなのかは、見た目やサイズ変化の挙動、場所や硬さなどでどんなものかを予測できるケースも多いですが、基本的には細胞診検査や病理組織検査などの細胞レベルでの検査が必要です。特に、急速に増大しているもの、色が赤くグズグズしているものなどは、見た目上あまりいい所見ではないので、速やかに調べるべきでしょう。
検査結果によっては、自然退縮するものから外科的に切除するものまで多種多様ですので、まずは獣医師の診察を受けましょう。
(2021年10月執筆)