「ポリファーマシー」って、何?
薬 診療のこと
「ポリファーマシー」という言葉を聞いたことがありますか? これは、必要以上にたくさんの種類の薬を飲んでいる状態のことです。医師は必要と思われる薬しか処方しないはずですが、複数の病気が重なると、それぞれの病気に応じた治療薬が必要になり、必然的に薬の種類が増えてしまいます。
特に高齢者はこのような状態になりやすく、ある調査では高齢者は平均で6種類以上の薬を飲んでいるそうです。服用する薬が多ければ、副作用が出る可能性も増え、飲み合わせが悪くなる確率も増えます。薬は必要なものを、必要な分だけ服用するのが基本です。
医療機関を受診するときは、目薬や塗り薬、貼り薬を含めて、使用している薬を全て伝えましょう。また、かかりつけの薬局を決めて、お薬手帳を活用し、薬を一括して管理してもらうと良いでしょう。服薬に疑問を感じたときは、遠慮せず医師に相談してみてください。
(2019年12月執筆)