口呼吸の弊害と歯並びの関係(7)
口・歯
医療安全を考えた予防歯科、長期耐久性longevityな、お口の中の安全を目標にした治療を受けましょう。口呼吸は無意識のうちに行っています。鼻の気道粘膜がうっ血している状態では、1回呼吸換気量が不足し、血液酸素濃度が下がります。1日に数万回は呼吸するので、全身の臓器や筋肉組織内の酸素不足は、エネルギーの不完全燃焼を起こし機能が低下します。
脳は口からの呼吸を指示し、低位舌は奥歯の歯型が舌に付き、口内炎や舌がんを発症しやすくします。舌は口蓋の天井に押し付けられ、筋力を使い頭蓋の前脳の重さや不安定な頚椎を支えますが、それがない低位舌では、奥歯の接触が増え、咬合圧による咬耗やヒビ、歯周病の重症化などが起き、常に咬合筋・側頭筋が緊張して頸部筋群が凝り、頭皮・毛根の循環障害、酸素欠乏による薄毛・白髪の増加につながります。低位舌・歯並び・かみ合わせが原因で、酸素欠乏から慢性的な疲労傾向が強まるのです。
(2019年8月執筆)