口呼吸の弊害と歯並びの関係(6)
口・歯
医療安全を考えた予防歯科。長期耐久性longevityな、お口の中の安全を目標にした治療を受けましょう。口呼吸は全く意識しないで行っています。気付かずに鼻の気道粘膜がうっ血している状態では、酸素不足で、脳は口からの呼吸を指示し、低位で下顎の中に押し下げて呼吸量を確保しようとします。
舌筋も、この低位舌ポジションの方が筋力を使わず楽なのです。長時間低位舌状態で、筋力の低下と脂肪の増加で、喉の舌根部の気道を狭くすることになります。喉の狭窄状態を広げるため、顔を前方に出す姿勢、ストレートネックで猫背姿勢を作り出します。猫背姿勢は、舌の位置を正しいポジションに戻し、鼻呼吸をしないと治りません。
キーワード「アデノイド顔貌」。喉の部分に舌が落ち込んで、下顎ラインも無くなります。鼻呼吸では、脳の冷却が行われますが、口呼吸では脳の機能熱がたまり。脳幹、視床下部、脳下垂体の機能が衰えてくるので、当然、副腎皮質系の問題も積み重なります。
(2019年7月執筆)