歯の健康寿命を延ばす
予防 口・歯
麻生区は全国トップクラスの平均寿命を誇る地域です。昨今では「自分のことは自分でできる」期間を延ばす健康寿命を重視しています。この健康寿命を支える大きな柱の一つが健康な歯です。成人の歯の数は親知らずを含め32本。では、70歳の時に残っている歯の数は何本でしょうか。「歯の寿命をのばす会」によると平均15本であり、半分は失っていることとなります。データを見ると歯を失うポイントは40歳ごろ。そこから加速度的に歯を失う本数が増してきます。
患者さんと接していると、歯を失った部分をブリッジなどで補えている時には歯を失う危機感はまだ低く、入れ歯やインプラントでなければ歯が補えなくなった時に、歯が無くなったことの重大さに気づくようです。食事はご自身の体を支えるだけでなく、日々の楽しみにもなっています。食事を楽しむためにかめる歯はとても大切です。また、歯は審美性にも影響します。80歳で20本以上の歯がある人とない人を比べると、歯のある人ほど人と会ってアクティブに活動し、健康的な日々を過ごしています。
歯の寿命を延ばすことは多くの好影響をもたらします。歯科医院は歯が悪くなってから治療する所ではなく、歯の寿命を延ばすために、健診・予防・クリーニングのために、定期的に通うところと考えてください。
(2018年8月執筆)