食欲の秋も、気を付けて
予防
暑さもひと段落して秋の気配を感じるようになりました。食欲の秋はいろいろなものを食べる機会も多いと思いますが、食中毒には要注意です。
食中毒の原因にはいろいろなものがありますが、その中で一番多いのがカンピロバクターというバイ菌によるものです。カンピロバクターは主に肉類に付着していて、これらを食べた2~4日後に下痢や嘔吐、発熱などの症状が出ます。多くは1週間程度で自然に治りますが、まれに手足の動きや感覚の麻痺を起こし、場合によっては命の危険も伴うこともある「ギランバレー症候群」という病気を合併することもあるので、軽く考えてはいけません。
予防法は「十分な加熱」です。カンピロバクターはもともと鶏などに住み着いているので、食材の鮮度に関わらず注意が必要です。鶏肉をはじめとする肉類の生食は避け、どんなに新鮮なものでも、内部までしっかり火を通してから食べるようにしましょう。
(2018年8月執筆)