高齢者の脱水症について
シニア 季節の注意
高齢者は、水分摂取量の減少に注意が必要です。加齢変化で体液が減少しても喉の渇きを自覚しにくくなります。「喉が渇いていない」のではなく、「渇いているのがわからない」から水分摂取が遅れがちになってしまいます。夜間のトイレを気にして水分を摂らなかったり、意欲が低下し水分摂取が思うようにできなくなって脱水に傾く人もいます。
また、暑さなどの環境変化でも水分喪失量の増加により容易に脱水になります。典型的な症状は、舌・口腔内の乾燥、皮膚の乾燥、血圧低下・頻脈、脱力、食欲低下などです。「何となく元気がない」「ぐったりしていて反応が鈍い」というような症状でも脱水の可能性があります。口渇が無くても周囲の人が注意して水分摂取を促しましょう。
脱水症状の程度に応じて、点滴による水分補給が必要な場合もありますので、早めに相談してください。
(2018年7月執筆)