異物摂取~身近な病気~
ペット 予防 診療のこと
年末や年始でイベントがあることで、人の出入りや普段と違う食事をする時に、動物たちの異物摂取が増えます。
異物摂取で気を付けたいのは、食道梗塞や中毒です。たねや骨だけでなく、果物や野菜の大きな破片でも食道梗塞になります。動物たちは多少大きなものでも噛まずに飲み込んでしまいます。催吐処置で吐いてくれればすぐに退院できますが、吐かせると危険なものだったり、吐かなかった場合には内視鏡や胃切開が必要になることもあります。また、人の食べ物・薬・たばこなど、ゴミ箱をあさっていろいろなものを食べてしまうこともあります。この時は中毒や膵炎などの危険があります。
動物たちには食べたらダメなもの、危険なものは分かりません。そして、何度も繰り返す場合が多いのです。一緒に暮らしていく上で人間の目線ではなく、動物たちの目線になって環境を作っていきましょう。
(2018年1月執筆)