マダニの恐怖
ペット 予防 季節の注意
秋はマダニの赤ちゃんが活発に活動する季節です。1匹のダニから2000~4000匹の幼ダニが産まれます。ハウスダストに含まれるダニは、ヤケヒョウダニ、コナヒョウダニという小型のダニですが、マダニは比較的大型です。マダニの特徴は成長や産卵のための栄養を得るために吸血するだけではなく、病原体を媒介することです。マダニは蚊のように短時間で吸血するのではなく、吸血開始から2日以上経つと病原体を媒介します。
マダニは適度な温度や湿度で長期間の生存が可能なので、動物(人を含む)の体温、吐く息の中の二酸化炭素、歩く振動を察知します。森林や散歩道の葉っぱの裏で何日も動物を待ち伏せし飛びつき吸血します。吸血すると体重は数十倍から数百倍に増え、再び落ちて新たな宿主を待ちます。動物に寄生直後の幼マダニは約1ミリと小さく早期発見は難しいので、寄生を予防することが大切です。
(2016年11月執筆)