マダニの恐怖~SFTS~
ペット 予防 熱・咳・寒気
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は2011年に新しく特定されたダニ媒介性感染症です。発熱、消化器症状が多くの症例でみられ、その他に神経症状、出血症状などを起こします。日本での発症例は2013年1月に初めて報告され、西日本を中心に現在まで、200例程挙がっています。
全てのマダニがSFTSウイルスを保有しているのではなく、フタトゲチマダニ・ヒゲナガマダニ・オオトゲチマダニ・キチマダニ・タカサゴキララマダニからウイルスが検出されています。ただし、これらすべてのマダニ種が人への感染に関与しているかはまだ分かっていません。それと、人以外の動物には感染しても発病しないと考えられています。犬に付いているマダニに触れたからといって感染することはありませんが、咬まれた時(吸血された時)にその危険性があります。マダニの予防・駆除をして、人と犬の健康を守りましょう。
(2016年10月執筆)