アトピー性皮膚炎と内服薬 (1)
アレルギー 子ども 皮膚 薬
アトピー性皮膚炎(AD)の治療に経口抗ヒスタミン薬(経口抗ヒ薬)が使われることがありますが、現時点では外用療法(軟膏・クリーム・ローションなど)を補助する治療と位置付けられています。ADの主要症状である痒みのため、皮膚を引っ掻き更に皮疹が悪化するという悪循環に陥るため、痒みを抑制することは大切です。経口抗ヒ薬の主な目的は痒みを軽減することにあります。一般的に用いられる経口抗ヒ薬は、痒みの原因となるヒスタミンという物質が皮膚の毛細血管や末梢神経にあるヒスタミン受容体に結合することを阻止することによって効果が発揮されます。だたし痒みの原因がヒスタミンによるものだけではないため、経口抗ヒ薬を服用しても完全に抑制できるわけではありません。使う場合はかかりつけ医と相談し、眠気や集中力低下、倦怠感などを起こしにくい第二世代の経口抗ヒ薬を使いましょう。
(2015年10月執筆)