夏の皮膚疾患
ペット 皮膚
室内にいてもわんちゃん・ねこちゃんたちの体温が上がりやすい時期が続いています。ふとしたときに足先など体の一部をかゆそうにいじったり、なめたりしていることはありませんか?
かゆい部位を執拗(しつよう)になめ、引っかくことで、なめ壊して激しい炎症と化膿(かのう)を引き起こす「ホットスポット(急性湿性皮膚炎)」を発症することがあります。これは、痛みや時には出血も伴い、進行が速いという特徴があります。まずは炎症を抑えてかゆみを減らすために、洗浄や状態に合う投薬などで対処していきます。
かゆみの出やすい部位は、指間、内股、腹部、首、耳裏、目や口の周り、肛門周りなど全身の広範囲にわたります。湿気による蒸れ、ストレスによるバリア機能の低下、アレルギー、ノミ・ダニなど原因もさまざまです。
皮膚炎のなりやすさには体質や被毛の量によって個体差はありますが、放置すればするほど悪化する場合が多いので、早めの対応が大切です。
(2024年8月執筆)