白内障手術のタイミング (2)
目 診療のこと
前回のコラムで、白内障手術を受けるタイミングは人によって違うという話をしました。今回は、そのことについて詳しく説明します。
眼鏡をかけても見え方が悪く、日常生活に不便を感じるようになったら白内障手術を受けた方がよいと考えられますが、実際のタイミングはその人の生活スタイルや目の質によってさまざまです。もともと強い近視や遠視があり、分厚い眼鏡をかけている人は、手術により近視や遠視を弱くすることも可能なので、早めに手術を行うメリットは大きくなります。
ある程度視力が下がっていても、不便がなければ手術を急ぐ必要はありませんが、早めに白内障手術を受けた方がよい特殊な目の人(緑内障になりやすい人や手術難易度の高い目の人など)もいます。
50歳を過ぎてかすみ目などの症状がある場合は、一度眼科を受診して自身の白内障の状態を診てもらうことをおすすめします。
(2024年7月執筆)