夏の皮膚トラブル〜急性湿性皮膚炎〜
ペット 季節の注意
暑い日が続くと増えてくるのは、わんちゃんの皮膚トラブルです。被毛が多いわんちゃんの皮膚は、人間の3分の1ほどの厚さしかなく、高温多湿が続くと細菌が増え、皮膚のバリア機能が乱れやすくなります。
皮膚トラブルのうち、ある日突然、膿や滲出(しんしゅつ)液が発生して皮膚がジュクジュクしてくることを「急性湿性皮膚炎」といいます。「ホットスポット」と呼ばれることもあります。高温多湿な環境、アレルギー、ノミなどの寄生虫、虫刺されが原因で炎症が起き、強いかゆみや痛みを伴います。炎症がひどい場合は被毛が抜け、そこで初めて発見されることもあります。
被毛が長い子は短くカットしたり、こまめにブラッシングしたりして、皮膚の通気が良い状態を保ちましょう。また、散歩で濡れた地面を歩いたり、川やプールで遊んだりした後など身体が濡れてしまったときは、しっかりと乾かすように心掛けましょう。
(2023年7月執筆)