スギ花粉症の予防
季節の注意 目 診療のこと
例年2月後半ごろからスギ花粉の飛散が始まり、3月にかけてピークを迎えます。実は10月以降になると、すでに少量のスギ花粉が飛散しているのをご存じですか? 本格的なスギの花粉飛散時期は年が明けてからなのですが、あらかじめ早めに抗アレルギー剤を使用することで症状を和らげることができます(初期療法)。
かゆみなどが出る2週間ほど前から、眼であれば普段は初期療法として抗アレルギー剤点眼を開始し、かゆみが増えたらステロイド点眼や非ステロイド性抗炎症剤点眼を追加、必要に応じて抗アレルギーの内服薬を併用します。かゆいときに眼をこするとアレルギー反応が悪化して、急に結膜やまぶたが腫れることがあります。こすらないように気を付け、かゆみが止まらないときは冷やすことも一つの方法です。
2023年の飛散予測は昨年より多いとのことです。うまく予防しながら乗り切りたいですね。
(2022年12月執筆)