まぶたが下がる病気
目
まぶたが下がっている状態(眼瞼下垂)は、見えにくいだけでなく頭痛や肩凝りを起こすこともあり、原因はいろいろあります。
急にまぶたが下がってきたり、片目だけだったりするときは、脳動脈瘤や神経麻痺などが隠れていないか、脳の検査や糖尿病の有無などを調べます。夕方や夜にかけて下がる場合は、重症筋無力症の可能性もあります。ハードコンタクトレンズを使う人は、レンズを外す際に上まぶたを横に強く引く動作から眼瞼下垂が生じることもありますので外し方を変えましょう。年齢とともにだんだん下がってくる場合は、まぶたの皮膚が弛緩して垂れ下がるためで、加齢性変化であることが多いです。
まぶたの皮膚をつまんでテープで額に固定することで姑息的にしのぐこともできますが、眼瞼挙筋腱膜という部分のゆるみも関係していることがあるので、症状が辛く、根本的に治したい場合は手術が必要になります。
(2022年2月執筆)