健康診断で「心拡大」と言われた
胸部・腹部
健康診断などで胸部のレントゲンを撮った時に「心臓が大きい」などと指摘されることがありますが、心臓が大きいと何が悪いのでしょうか。
心臓は血液を体中に循環させるポンプです。そのポンプの機能が落ちてくると、我々の体はそれを補うためにポンプ(心臓)自体を大きくして対処します。つまり心臓が大きいことが悪いというよりも、心臓の働きが悪いために結果として心臓が大きくなるのです。
しかし、レントゲンで心臓が大きく見える理由はいろいろあります。例えば肥満や加齢により心臓が横向きになっていたり、心臓の周りに液体や脂肪がたまっていたりしても心臓は大きく見えます。調べてみると、大きく見えるだけのこともよくあります。もし心肥大と言われたら、超音波検査などで心臓が本当に大きいのか、大きく見えるだけなのか、もし本当に心臓が大きいのなら、その原因を調べる必要があります。
(2020年11月執筆)