閃輝暗点(せんきあんてん)
目
急に視界の一部がぼやけて見えにくくなったり、光のギザギザ模様が移動しながら30分以内で症状が消えたりすることがあります。その後、頭痛が来れば偏頭痛ですが、頭痛がない場合は閃輝暗点と呼んでいます。一説では、一過性で脳血管が細くなり血流が悪くなったときにいろいろな模様が見え、時間が経てば血流が元に戻り症状が消えると言われています。
横になれる状況であれば、休むと楽になります。視界が暗くなる場合は、例えば網膜の動脈閉塞など別の病気の可能性があるため、精査する必要がありますが、閃輝暗点の場合は眼に異常がないことがほとんどです。ただ、閃輝暗点のある人は、ない人より脳梗塞などの率が若干上がるという報告もあり、血圧や高脂血症の管理はしっかりした方がいいでしょう。
(2020年3月執筆)