症状から見る疾患「羞明(しゅうめい)」
ペット 目
「あれ? うちの子、眼を細めている!」このような様子を日常で見掛けることがあると思います。人と犬は目線の高さが違います。犬は日常的に地面に近いところで生活しているため、ホコリやゴミ、草などが眼に入ってしまう可能性が高いです。
また、これらの物理的な刺激だけでなく、前眼部に起こる角膜炎や結膜炎などの疾患により、違和感を覚えて手足でかいたり、こすったりすることでも障害を起こすことが多いです。この場合、光の刺激により痛みや流涙を引き起こすので、眼を開いていられなくなります。角膜や結膜、網膜あるいは視神経や眼周囲の神経の異常によっても起こります。
眼帯を付けることができたらいいですが、犬や猫はできないので、必要なときは一時的に目を閉じる簡単な手術をすることで、眼帯の代わりにすることがあります。愛犬が眼を細めているときは注意が必要ですね。
(2020年2月執筆)